アップルを創ったもう一人のスティーブ
National Kidney Foundation主催のAuthors Business Series Luncheon: Steve Wozniak というイベントに行ってきました。 ちょうど、ウォズニアクが始めての自伝本を出したタイミングで(本人は、若い頃に「コンピュータジョーク」という本を共同執筆したことがあるので二冊目と主張)、出版社をスポンサーに抱えての出版宣伝を兼ねた昼食付きのトークショーといった感じでしょうか。
私は昔からハイテク企業の自伝本を読むのが好きで、アップル関連だけでも本棚の一段を占有するくらい読んでいるので、生ウォズの話を聞くのはかなりミーハー的にも楽しみなイベントでした。 今年は、一月に生ジョブズも見ているし、これでアップル関係はかなり抑えたといえましょう。 (次はオラクル!)
ハイテク業界の登場人物などにあまり興味がないというごく普通の人のために説明しておきますと、ウォズニアクはジョブスとアップルコンピュータを創った創立者の一人であり、天才エンジニアで事実上初代APPLE I、APPLE IIはウォズが創って、ジョブズがプロデュースしたようなものです。 ということは、パーソナルコンピュータを創った男と読んでも過言ではありません。 7セグのLEDが出力端末で、トグルスイッチが入力端末だった時代に、一般人にも購入できる部材、価格で「キーボード+モニタ(テレビ)」という今のパソコンの原型を生み出し、世に出したのがウォズでありアップルなわけです。 (家庭用のPONGやブロック崩しもウォズがプログラムしました)
もちろん、ビジネスの才覚とセンス、オーラを持ち備えたジョブスがいなければ大ヒットすることは無かったかもしれませんが、ジョブズだってウォズのような天才の発明品があったからこそ、強気なセールスでブランドイメージを築きエバンジェリストを生み出すことができたと言えるでしょう。
ウォズが本書の中で語っている言葉があります。
Wozniak said he wrote the book with people like him in mind -- those who love new technology for the sense of discovery, not potential profits.
これは難しいところですね。 Profitを生み出すという条件があって初めて、最適化が求められ「発明の喜び」より一歩踏み込んだ本当に実用的なテクノロジーが生まれるわけですからね。
ウォズは、天性のいたずら好きでこれまでに彼がしでかしたいたずらは有名なものから細かいものまで数え上げたらきりがありません。 インタビュアもいたずらのネタをウォズに振ってすぐに後悔していたようですが、テクノロジーについて話すときのウォズといたずらについて話すときのウォズはまったく少年のように目が輝いていました。
そんな彼の数々のいたずらや、アップルの心温まる裏話を読むだけでもこの本は価値があると思います。

先週は日本から