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September 26, 2006

アップルを創ったもう一人のスティーブ

woz.jpgNational Kidney Foundation主催のAuthors Business Series Luncheon: Steve Wozniak というイベントに行ってきました。 ちょうど、ウォズニアクが始めての自伝本を出したタイミングで(本人は、若い頃に「コンピュータジョーク」という本を共同執筆したことがあるので二冊目と主張)、出版社をスポンサーに抱えての出版宣伝を兼ねた昼食付きのトークショーといった感じでしょうか。

私は昔からハイテク企業の自伝本を読むのが好きで、アップル関連だけでも本棚の一段を占有するくらい読んでいるので、生ウォズの話を聞くのはかなりミーハー的にも楽しみなイベントでした。 今年は、一月に生ジョブズも見ているし、これでアップル関係はかなり抑えたといえましょう。 (次はオラクル!)

ハイテク業界の登場人物などにあまり興味がないというごく普通の人のために説明しておきますと、ウォズニアクはジョブスとアップルコンピュータを創った創立者の一人であり、天才エンジニアで事実上初代APPLE I、APPLE IIはウォズが創って、ジョブズがプロデュースしたようなものです。 ということは、パーソナルコンピュータを創った男と読んでも過言ではありません。 7セグのLEDが出力端末で、トグルスイッチが入力端末だった時代に、一般人にも購入できる部材、価格で「キーボード+モニタ(テレビ)」という今のパソコンの原型を生み出し、世に出したのがウォズでありアップルなわけです。 (家庭用のPONGやブロック崩しもウォズがプログラムしました) 

もちろん、ビジネスの才覚とセンス、オーラを持ち備えたジョブスがいなければ大ヒットすることは無かったかもしれませんが、ジョブズだってウォズのような天才の発明品があったからこそ、強気なセールスでブランドイメージを築きエバンジェリストを生み出すことができたと言えるでしょう。

ウォズが本書の中で語っている言葉があります。

Wozniak said he wrote the book with people like him in mind -- those who love new technology for the sense of discovery, not potential profits.

これは難しいところですね。 Profitを生み出すという条件があって初めて、最適化が求められ「発明の喜び」より一歩踏み込んだ本当に実用的なテクノロジーが生まれるわけですからね。 

ウォズは、天性のいたずら好きでこれまでに彼がしでかしたいたずらは有名なものから細かいものまで数え上げたらきりがありません。 インタビュアもいたずらのネタをウォズに振ってすぐに後悔していたようですが、テクノロジーについて話すときのウォズといたずらについて話すときのウォズはまったく少年のように目が輝いていました。

そんな彼の数々のいたずらや、アップルの心温まる裏話を読むだけでもこの本は価値があると思います。

September 11, 2006

これからのWebはリアルタイムらしい

hatena.jpg先週は日本からぽんこつの山中君が来ていて、これからのWebのあり方等について語る機会がありました。 うちの会社では普段はもう少しハードウエアよりのソフト開発などをしていますが、Webの先端にいながら、さらに新しいサービスを模索している彼のビジョンにいろいろと刺激を受けました。 

彼の訪米の当初の目的はJETRO主催のセミナーに参加することだったのですが、「できれば滞在中に、はてなの近藤社長に是非お会いして、現在開発中のソフトを見てもらいたい」、ということで、引越し直後でお忙しい近藤さんに時間を作っていただきお会できることになり、今回の訪米のメインイベントとなりました。 ちゃっかり私も、「運転手兼傍聴人」ということで同席させてもらえる事になりました。

山中君が作っているソフトについては、まだ開発初期段階なのであまり詳しく説明することができませんが、Web上でリアルタイムに情報の交換と蓄積ができる仕組みで、ブログ、ソーシャルブックマーキングといった現在流行りのツールの後には、もう一度チャットやメッセージングのような「同時性」と、ブログのような「情報の蓄積」が融合したサービスが求められているのではないか、という視点で作られています。

私も、彼の話を聞いて刺激をうけ、こうしたサービスをネットの流れに置いていかれている年配者達を助けるために利用できないかと考え、キッズ・オン・ザ・ネットにこんな雑感を書いてみました。

キッズ・オン・ザ・ネット【年配世代】 お年寄りはネットの進化から取り残して絶滅するのを待つしかないのか


デモを見た後に近藤さんが教えてくれたのですが、先日Lingrというチャットサービスをリリースした、インフォテリア USA の江島さんもブログの中で以下のように語っています。

さてさて、というわけで、Lingrは「は?それだけ?」というぐらい、ようするにチャットなのですが、その背景にあるビジョンは「ウェブはリアルタイムへと向かう」という信念です。

これは、山中君の「これまでのチャットやメッセージングに加えて、そこで交わされる情報の整理と蓄積が可能になったときに、ネットはもう一度リアルタイムへの方向性へ向かう」というビジョンに近いものを見ているのかも知れないと思いました。 

この後、山中君は近藤社長からサービスを出すタイミング、サポートなどについて色々とアドバイスを頂き、やる気と元気を貰って日本に帰ってゆきました。 こうした何かが生まれそうな現場に立ち会えることは、ここに住んでいる最大のメリットだと思います。

・・・この後、Lingrで遊んでいたら偶然開発者の江島さんとチャットルームでばったり出会い、チャットすることが出来ました。 


写真は、はてなオフィスの近くのスタバで、近藤さんにデモを見せる山中君と、近藤さんのお友達の河合さんです。