これは上手いドメイン詐欺かも
うちのお客さんの所へ中国のドメイン登録会社と名乗るところから、こんなメールが届いた。
このお客さんの会社が所有するドメイン名を仮に、hogehoge.com として置く。
当社を通じて、hogehoge.net のドメイン登録をしようとしている人がいるが、貴社はすでに、hogehoge.com ドメインをお持ちなので .net ドメインにも優先権がある。 貴社が .net ドメインを取るつもりが無いのであれば、自動的に申請者が取得することになるが構わないか? .net ドメインを貴社で取得しておきたいなら登録料 xxドルを振り込め
というもの。 (実際にはもっと複雑なんですが、要点だけ抜き出しました)
これは、なかなかずる賢い。
.com ドメインだけ所有して、同名の .net や .org は取らないままという会社や組織は多いだろうから、片端からこのメールを送れば中には慌ててお金を振り込んでくるところもあるかもしれない。 そうしたら、(普通よりちょっと高めの)代金を受け取ってドメインを登録してあげればよいので、お金を騙し取るわけではない。
ポイントは、同名の .net ドメインを取ろうとした「別の人」なんか存在しないって所だ。 なぜ断定できるかというと:
ドメイン名の登録は基本的には早い者勝ちなので、実際に誰かがそのドメインを取る事は可能だし、.com ドメインを持っているからって優先権などありはしない。 ドメイン登録会社には .comドメインの所有者に事前に連絡する必要など無いので、誰かが申請してきたらさっさと登録すればよいのに、わざわざ連絡してくるところがまず、大いに怪しい。
実際には、明らかに不正な目的で所得したドメインについては、裁判で剥奪された例もある。 Madonna.com や Whitehouse.comなどはドメイン名を使用する正当な理由が欠けているとしてドメインを剥奪されている。
しかし、中国の会社を相手にどちらがドメインを取得する正当な理由を持っているかを争う裁判を起こすなんで、想像しただけでも面倒だしコストがかかりそうだ。
近頃では、ドメインの登録と年間の維持費用は10ドルを切っている。 すでにWebページがあるのであれば、そこへURLを転送するサービスを利用する事も可能だ。
と、いうわけで、このお客様には、他の会社に同名のドメインを使用されるのが嫌なのであれば、この機会に、.net, .org, .us, .info, .biz など一気に抑えてしまう事をお奨めした。

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