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August 29, 2006

学校のネットワーク利用行動規範

毎年学校では新年度が始まる前に、Student Handbookが配られ、新学期の初日に必要なフォームに署名をして学校に提出することになっている。 訴訟社会アメリカだけに、子供を一人学校に通わせるために親と子供がサインしなければいけないフォームは10通をくだらない。 その中に学区が発行する学校でのコンピュータ授業についての行動規範「Technology Code of Conduct」というのがあり、学校で子供にコンピュータ授業を受けさせるには、これをちゃんと読んで「同意した(または、同意しない)」という書類にもサインが必要だ。

今回は、じっくり内容を読んでみた。 

まず冒頭で図書館利用の権利を引用し:

A person's right to use a library should not be denied or abridged because of origin, age background or views.

とした上で、インターネットの情報資源についても図書の延長と考え、その利用は児童に与えられた特権であるとしている。 そして同時に、インターネットの使用によって起きた損害については:

The school district makes no warranties of any kind, whether expressed or implied, for the service it is providing. The District will not be responsible for any damages suffered whileusing this system. These damages may include loss of data, or service interruptions caused by the system, or user error or omissions. Use of any information obtained via the information system is at the user's own risk.

と、学区はインターネットで得られる情報やサービスの内容について一切の責任を持たないこと、利用者が受けた損害についても一切責任を持たないことをまず明言している。

Email利用については、授業などで特別の目的が無い限り、個人のメールアドレスは発行しない、としており、インターネット利用時のプライバシーについては、ハッキリと

...that users have no expectation of privacy and understand that district staff may monitor or examine the use of all technological resources.

ネットワーク利用時のプライバシーは主張してはいけない、学区は利用履歴を含め全ての情報を監視、検閲することができるとしている。

ここまでは前置きで、この後に9か条からなる行動規範が続く。 以下は概略で実際にはもう少し細かい。

1.Acceptable Use
利用は学校の教育目的に限定され、個人的、政治的な目的で学校のハイテク機材を使用してはならない。 米国の法律に反する内容を送信してはいけない。 学区は全ての通信内容、利用履歴を監視することができる。

2.Privileges
PCやネットワークの利用は特別に与えられた権限であり、不正な利用があった場合はその権限を奪うことができるもので、生徒が主張できる権利ではない。 

3.Personal Responsibility
利用上、他のユーザの不正行為やセキュリティ上の問題を確認した場合はただちに先生または校長に報告する義務がある。 ユーザは脅迫、ポルノ、わいせつ、破壊的、他人に対する人種、出身国、性別などのハラスメントになる内容を送信してはならない。

4.Copyright
著作権により保護されたリソースは著作権保持者の許可の無い限り、個人利用の目的以外では使用してはいけない。 

5.Uploading of Information
生徒は学校のコンピュータにプログラムや画像を含むファイルをアップロードしてはならない。

6.Network Etiquette
オンラインサービスを利用する際には、生徒は礼儀正しく、言葉遣いに気をつけ、他の利用者の邪魔や障害にならないよう配慮しなければならない。 また、自分や別の生徒の住所、電話番号など個人情報はいかなる場合においても発信してはならない。

7.Privacy
他人のEmailやファイルを無断で覗き見したり、改変、捏造してはならない。 

8.Security
ユーザは自分の名前で発行されたアカウントだけを使用し、他人のアカウントを利用してはならない。 利用中にセキュリティの問題が発覚した場合は、他の利用者に見せたりせずに直ちに先生に報告しなければならない。

9.Vandalism
コンピュータウイルスの作成、ダウンロード、アップロードはコンピュータそのものやインストールされたプログラムへの破壊行為とみなされ、これらの行為やハードソフトウエアを含む機材の破損を行った利用者は利用する権利が奪われる。

August 24, 2006

ネットいじめ: cyberbullying

子供のネットセイフティについて考えるとき、有害サイトへのアクセスや子供が大人の犯罪に巻き込まれる危険と並んで、子供同士のいじめ問題があります。 ネット上では普段おとなしい子供でも、あまり罪悪感を感じないまま平気で人を傷つけるようなことを言ったり、人を脅したりする傾向があり、実際に自殺や殺人事件に発展したケースも少なくありません。 携帯電話、メッセンジャー、チャット、Eメールなどを使って行われる新しいタイプのいじめは、Cyberbullying (Bullying:いやがらせ、いじめ)と呼ばれています。 

WiredKidsが運営する、STOP Cyberfullyingでは、Cyberbullyingをこう定義しています。


"Cyberbullying" is when a child, preteen or teen is tormented, threatened, harassed, humiliated, embarrassed or otherwise targeted by another child, preteen or teen using the Internet, interactive and digital technologies or mobile phones.

ちなみにこれを大人がやった場合は、cyber-harassmentまたはcyberstalkingとなります。

ネットいじめには次のようなケースがあります。
・ 被害者となる子供が、不用意にネット上に個人情報を上げてしまい、それをネタにネットで知り合った相手に「どこに住んでいるかは分かっている、ひどい目にあわせるぞ」と脅かされる
・ 学校の他の子供の悪口をネットで広めたり、馬鹿にする内容の書き込みを繰り返す
・ 被害者になりすまして、SNSサイトに偽のプロフィールを上げる

ネットいじめでは、加害者側がネットの向こうに実世界を感じられず、罪悪感が少ないまま被害者を追い詰めてしまうケースが多く、「殺してやる」などの執拗な脅しに警察機関が動いてみたら、品行方正の少年だったといケースが少なくないようです。

実際に起きた例では、学校の太った女児の写真をアップロードして、馬鹿にするホームページを作成したり。 複数の児童の写真を並べ、「学校で一番ブスコンテスト」の投票ページを作るなどのいじめ行為も報告されています。

ネットいじめは、加害者にも被害者にも、ネット利用についての教育が足りないことが原因と考えられ、家庭、学校、地域で子供のネットセイフティについて教育と監督を徹底することで被害を防ぐことが可能です。

特に、次の事はネットを利用するようになる前に子供にしっかり理解させておくことが大切です。

・ ネットでも実生活同様、自分が人にされて嫌なことは人に対してしない。 した場合は犯罪になる。
・ ネットに個人情報をあげるときは、よく考えて最小限に

実際に、日記や写真、プロフィールなどから住所や学校、実名などが簡単にわかる状態になっている人が大人も含めて沢山いますが、駅の公衆便所に張り出されたらこまるような情報は、ネットにも掲載しないほうがよいでしょう。 駅の便所のほうが閲覧可能な人の数は圧倒的に少ないですが。

August 22, 2006

大学のオリエンテーションで、SNSが取り上げられる

9月から新学期が始まるアメリカでは、丁度今頃新入生のオリエンテーションが実施されている。 

インサイド・ベイエリアのMySpace 101: College warns students to be waryという記事によると最近のトレンドは、寮のルームメイトなど新しい友達のプロフィールをあらかじめ、MySpaceやFacebook(どちらも学生に人気の高いSNS)で調べておくことだそうだ。  

Social networking Web sites such as Facebook and MySpace are a boon for students looking to connect with new friends or keep in touch with old ones, but colleges are also taking steps to warn students about the sites risks.

こうした傾向を踏まえ、カリフォルニアの大学の一部では今年から初めて「SNS利用上の注意」を新入生のオリエンテーションのセッションに加えた。 セッションでは、一般的な注意事項に加え、SNSサイトに若気の至りで書き込んだ内容が、数年後就職の際に不利に働く例などを紹介し、書き込む内容などに十分注意するように説明するという。

中でもUCバークレイでは寮でインターネットを使用する条件として、ネットセイフティとSNS利用注意についてのセッション受講が義務付けられている。

MySpaceより利用者は劣るものの、Facebookは、大学のドメイン(.edu)のメールアドレスが無いと参加できない学生に限定したSNSで2004年には百万人だった利用者が現在は750万人に増加している。 利用者の利用頻度が高いのも特徴で、UC バークレイの調査では、新入生の60%以上が毎日Facebookを訪れているいう。

August 20, 2006

BrainPOP

brainpop_logo.gifBrainPOPは米国で最も普及しているオンラインのK-8(キンダーから8年生まで)のための学習教材だ。 科学、社会、数学、英語、保健、テクノロジーんぼ6つのカテゴリで合計500以上のフラッシュムービーが用意されており、全米の25%の学区が授業でBrainPOPを使用しており、毎日400万人以上の子供がBrainPOPのコンテンツにアクセスしている。 BrainPOPのコンテンツは有料会員制で、学校や学区単位で会員となって授業で利用する他、個人会員となってホームスクールで利用することもできる。 個人利用の場合はファミリーアクセスプランが年会費79ドルまたは月8.95となっている。

BrainPOPのメインのターゲットは学校や学区だ。 学校単位での会員になる場合は年間975ドルで、授業やコンピュータルームで無制限にコンテンツを利用することができる。 各教室にパソコンが設置され、その他にもパソコン教室が必ずあるアメリカの公立高校だが、パソコン教室を使った授業の教材までは用意されて無いケースが多く、学校や学区単位で市販の教材を利用する仕組みになっているので、このような他の科目の教材でかつ州の指導要領に対応したものは学校としても使いやすいコンテンツだ。

BrainPOPのムービーは、主人公キャラクタのTim君とロボットのMobbyが進行する形で1本が数分程度。 各ムービーとセットで内容に関するクイズが用意されている。 学習内容については、各州の指導要領に対応しており、例えば、「カリフォルニアで5年生の算数」と検索すると、カリフォルニア州の指導要領に適応した対応すムービーだけを検索することもできるようになっている。

家の娘達も学校のコンピュータクラス授業で BrainPOP を利用して気に入っているようだ。 内容も非常にわかりやすく、子供が親しみやすいアニメ形式になっていて先生の間での評価が高いのもうなずける。

興味のある人は、無料で見れるムービーや14日間無料のお試しもあるので、まず自分で見た後お子さんに見せてみてはいかがだろうか。 英語の学習にも良いかもしれない。

August 17, 2006

CIC推奨基本ルール

前のエントリで紹介したケーブル・イン・ザ・クラスルームは、子供のネットセイフティを守るための親へのアドバイスとして次の三つをあげている。

1. 家庭内のネット利用ルールをつくる
2. ペアレンタル・コントロール機能を利用する
3. メディア・リテラシーについて勉強し習得する

日々進化するコンピュータとネット環境のなかで、子供の安全を守るには、まず親がよく勉強し積極的に参加することが必要だ。 つい子供のほうが詳しいからと、あきらめてしまってはネット上で遭遇するかもしれない危険から子供を守ってやることはできない。 

1のCICが推奨する、基本ルールはこんな感じです。

・ ネット上(メッセージング、チャット、Eメールなど)で知らない人に自分の個人情報を与えない。 名前、学校、住所、電話番号などどこに住んでいるかがわかる情報を与えない。
・ 自分が映っている写真、ビデオや、住んでいるところ、学校がわかってしまう素材をアップロードしない。
・ オンラインでしか知らない人とはリアルでは会う約束をしない。
・ 自分が人にされて嫌なことは、人に対してしない。 ネット上で嫌がらせや、人の噂を広めたり、人を傷つける発言をしない。
・ ネット上でも実社会と同様に、いんちき行為、剽窃(無断使用)、窃盗、他人や他人の所有物を傷つけてはならない。
・ ネット上で不快な経験をしたり、物をみたら親にすぐ報告する
・ 何かを投稿したりアップロードする前に良く考える。 親や教師、将来の雇用主に見られて困るようなものは投稿しない。
・ Eメールの添付ファイルは送り主と内容を把握していない限り絶対に開かない。


How to Ensure Your Children Use the Internet Safely and Responsibly: Strategies For Parents

August 16, 2006

90%の親が子供のネットセイフティを守る責任を自覚

下のエントリで紹介した、Cable in the Classroom が8月10日にニューヨークで行った” PTA Back-to-School Media Briefing ”と名づけられたプレゼンテーションの資料が公開されている。 この資料のなかでは、同団体が行った保護者の意識調査の結果として、10人中9人の保護者が子供のネットセイフティを守ることは親の責任であると感じていることが分かった。 また、子供にネットセイフティを教育するのに十分な知識を持っていると考えている親は3分の1に過ぎず、ネットでの安全管理の必要性を感じながらも十分な対応が出来ていないと感じている保護者の実態が浮き彫りとなった。

また、同じ調査では、71%の親が、子供のネットセイフティ教育については学校も責任を持つべきであると考えているという結果が出ている。

子供のネットセイフティ教育の実態については、アンケートに協力した親のほとんど(94%)がなんらかの行動を起こしたこており、内容は:

・ 子供と、ネットセイフティについては話す機会をもった:88%
・ 子供がどんなサイトを訪れたかなどのネット行動をモニタした: 82%
・ インターネットが使用できるのはファミリールームなどオープンな部屋のみとしている: 75%
・ インターネット接続時間に上限を設けた: 74%
・ フィルタリングソフトなどをインストールし、有害サイトへのアクセスをブロック: 55%
・ 他の親に相談しアドバイスを受けた: 54%


となっており、子供のネットセイフティを守らなければいけないという責任感を感じ、ルール作りなどの基本的な対策は行っているものの、フィルタリングソフトなどの普及はまだ半分という結果だった。

Fact Sheet: Research on Children and the Internet
9 out of 10 Parents Think They Should Have a Lot of Responsiblity for Ensuring Kids' Internet Safety [PDF, 931 KB]

CIC: Cable In the Classroom

home_logo.gifCable in the Clasroomは1989年にケーブルネットワークの教育利用を推進するためにケーブル業界により設立された財団で、学校、家庭、コミュニティの中でメディアを使っての効果的な教育について研究、普及活動を行っている。 CICでは、全米の多くの学校や図書館にケーブルネットワークによる高速インターネット接続環境を無料で提供したり、教育目的の番組提供を行っている他、メディアリテラシー教育や子供のネットセイフティについての調査、セミナーなども実施している団体。

August 15, 2006

パソコンタイム=ネットタイム

8歳になる娘が、家で与えた夏休みの宿題にPCを使ってよいかと聞くので、

「まとめるのにコンピュータを使うのはよいけど、調べるのにインターネットを使うのはナシね」と答えたら、

娘 「?? コンピュータとインターネットって同じことじゃないの?」
父 「たまに、DSLの調子が悪くてインターネットにつながらなくなることがあるでしょ? あの状態が、ただのコンピュータ」
娘 「えー、コンピュータの意味無いじゃん」
父 「昔はインターネットなんて無い頃からコンピュータはあったんだよ」
娘 「信じらんなーい」

たしかに、娘がパソコンを使う様子を見ていると100%近くがネット利用だ。 たまにDSLの調子が悪くなると普段は取り合いになるパソコンに見向きもしない。 唯一、オフラインでパソコンを使うのはたまに SIMS2 などのゲームをするときだけだ。
先日も Youtube でお気に入りのビデオを何度も繰り返し見ているので、 

「Youtubeのビデオをダウンロードするツールがあるから、ダウンロードしておけばいつでも見れるよ」 と教えてあげたが、
「??」、ネットの向こうにいつもあるものをわざわざダウンロードしてローカルに取っておく意味が分からないらしい。

先日も知り合いの家に遊びに行くのにパソコンを持ってゆくというので、「持って行くのは構わないけど、ネットにはつなげられないかもよ。」と言ったら、
「??」、確かに空港でもホテルでも図書館でもマクドナルドでも電車でもネットに繋がるから、「場所によってはインターネットに接続できない」というのも理解し難いのかもしれない。

お隣マウンテンビューでは来月からグーグルによる市内全域無料 Wifi がスタートする。 昨日訪れた知り合いのクリニックも待合室が無料Wifiホットスポットになっていた。

娘たちが大きくなる頃には、ネットがつながらない「コールドスポット」を探すほうが難しくなるのかもしれない。

August 12, 2006

COPA: 児童オンライン保護法

DOPA (Deleting Online Predator Act) 法案について、前のエントリ「子供のSNSアクセスを規制する法案が下院を通過」で紹介したが、アメリカでは8年前の1998年、クリントン政府が一字違いの COPA (Child Online Protection Act : 児童オンライン保護法) を議会で承認させている。 この法律は、、「未成年に有害な」コンテンツの掲載を犯罪行為と規定し、未成年からのアクセスを規制することを義務付けている。 しかし、この法案については立法後、多くの人権団体からの反対を受け、差し止めを求める訴訟がおこされ、その都度最高裁判所でも下級審に差し戻され、以来論争が続いており、実際には施行されていない。

COPAの定義では子供に有害なインターネットポルノについて、


COPA required all commercial distributors of "material harmful to minors" to protect their sites from access by minors. "Material harmful to minors" was defined as material that by "contemporary community standards" was judged to appeal to the "prurient interest" and that showed sexual acts or nudity (including female breasts). This is a much lower standard than obscenity and covers all hardcore and softcore pornography.

Wikipedia: COPA

となっており、未成年に有害なコンテンツを発信する際に未成年からのアクセスを規制する義務を与えている。 しかし、「未成年に有害」の定義が「現代の一般社会での常識」という曖昧で全般的な表現になっており、実際には性行為から女性の胸部を含むヌードまでの広い範囲が対象となっている。

COPA はアメリカ国内のWebサイトだけを規制の対象としているため、例え法的効力をもってポルノサイトを規制できたとしても、海外のサーバには効力を持たない。 このため、しばらく忘れかけられていた法律だが、ここへきて今年の3月、法務省がGoogle他に対して、COPA を元に検索記録のデータ提出を求めたことで再び注目を浴びることとなった。


連邦検察は18日に提出した裁判所文書の中で、インターネット上に存在する有害なコンテンツから未成年者を守る上で、(COPAのほうが)フィルタリングソフトよりも有効であることを証明するには、(検索エンジン各社に)召喚に応じてもらう必要がある、と述べている。

米政府、グーグルなどに召喚状--検索キーワードの開示を要求 -Cnet

このように、米国では子供を有害なサイトから守ることと、プライバシー・表現の自由が対立し論争となっているケースが多い。

残念なのは、本来子供の安全を守るために始まったはずのこうした法案が、結局行き着くところは個人の情報やネットビヘイビアを監視、管理したい政府と言論の自由を主張する人権団体との政治的な対立の構図に置き換わってしまうことだ。 ネットの世界はボーダレスで一国の法律では規制しきれないことを考えれば、発信元から規制するのは無理があり、受信側でフィルタリングするしかないのは明白だ。

August 10, 2006

指名手配犯がSNSサイトに顔写真入りのプロフィールを掲載し捕まる

仮釈放で保護観察処分中に逃亡し指名手配を受けていた男が、ティーンを中心に莫大なメンバーを誇るSNSサイト、MySpace.comでアカウントを作成、自分のプロフィールと顔写真を掲載したところ、人気テレビ番組「FUGITIVE WATCH」(指名手配犯を追え)で彼の顔写真を見かけた複数の視聴者が同一人物であることに気づき警察に通報。 自宅を訪れた警官との追跡劇の後、逃げ込んだモールのトイレでご用となった。 男は、MySpace.comの自己紹介ページで最近産まれた息子のことなどを書き込んでいた。

MySpace his undoing
PAROLEE'S MUG SPOTTED BY `FUGITIVE WATCH' VIEWERS

- Mercury News 8/10/2006

It seems Chapanar -- a parole absconder for more than a year -- couldn't resist putting his mug on MySpace.com, most recently bragging about his newborn son. And that's just where viewers of the Bay Area cable-access show ``Fugitive Watch'' found him.

■■ MySpace.comといえば、ティーンを中心に広い年齢層で人気の高いSNSで、参加者が多いだけに性犯罪やいやがらせなどの問題も多いサービスです。 この男、長い逃亡生活に疲れてネットで友達を増やそうと考えたのでしょうか、せめて顔写真は載せなければよかったのに。 MySpace.comでは日本のMixiなどの同様のSNSと比較して、実名、写真入りのユーザが多いようです。 

August 09, 2006

Club Penguin

club_penguin.jpg子供向けに用意された数あるネットコミュニティ型オンラインゲームの中でも、このクラブ・ペンギンはネットセイフティを重視し、アメリカのBBB(Better Business Bureau)からも Kid's Privacy Seal のお墨付きを得ている。 とは言っても、内容はお堅いものではなく、可愛いキャラクタ、キャラクタの着せ替え(アバタの作成)、アイテムの取引、チャット、ゲームなど子供がハマる要素が十分に含まれている。

クラブペンギンは会費で成り立っているため、うるさい広告も表示されない。 といっても、会費を払うとコミュニティ内に自分の家(Igloo)が持てるなどの特権が得られるが、払わなくてもチャットやゲームなど基本的な機能は十分に楽しめる仕組みになっている。 

Uultimate_s.jpg
クラブペンギンでは、メンバー同士がコミュニケーションするためのチャットに、「Ultimate Safe Chat」と「Standard Safe Chat」の二通りを用意しており、年齢により登録時に選択できるようになっている。 Ultimate Safe Chatでは、「Hello」「How are you?」「Let's play game」などあらかじめ用意された選択肢のなかからセリフを選択して発言する方式で(左のスクリーンショットをクリックすると拡大します)、自分で自由な発言はできない。 他の相手についても、同じUltimate Safe Chatを選択しているメンバーの発言しかみることができない。 かなりの制限とも、感じられるが、実際にオンラインコミュニティで出会った人と交わす会話なんてたかが知れているし、年齢層が低いユーザには十分とも考えられる。

もう一つのStandard Safe Chatでは、ユーザはキーボードでタイプして自由に発言が可能だが、発言される内容についてはワードフィルタがかけられており、不適切な発言はできないようになっている。

それでも、コンピュータを使ってのフィルタリングには制限があるため、各チャットルームにはユーザに混じって、「モデレータ」とよばれるスタッフが常駐しており、いじめや不適切な発言、行為があると黙らされたり追い出される。 モデレータが気がつかなかった場合でも、子供が不快な発言を受けたり、いじめられたらすぐに、モデレータに言いつければ、チャットのログを確認して適切な処置をしてくれる仕組みだ。

また、一般メンバーでもボランティアで、「シークレットエージェント」となり、モデレータのアシスタントとして積極的に悪いペンギンをレポートする役割を与えられることがある。 シークレットエージェントに任命されると、専用のツールを与えられたり、スタッフ専用ルームへの入室が認められたりして、子供にも優越感を与えつつ、ネットの安全管理に協力させるといううまい仕組みだ。

こで紹介しているゲーム、サービスは全て自分のアカウントを作って、実際にプレイしてみているが、クラブペンギンは結構面白いし、小さなお子さんにも安心して進められる。 移り気なうちの娘たちも、かなり長期間にわたってプレイしているようだから、一ヶ月$5.95のメンバーシップを買ってあげちゃおうかな、なんて思わせるところが上手い。

August 08, 2006

親の知らない子供のネットスラング

チャット中の子供の肩越しにスクリーンを覗いたら・・・
『CD9 MOS BRB』
これ、なんて意味が分かりますか?

子供たちがオンラインチャットなどで多用する略語で、親として覚えておいた方が良いと思われるものを紹介します。 ただし、敵もさるもの、どんどん新しい略語が生まれますし、友人同士のローカルな略語もあるので、お子さんがチャットで知らない言葉を使っていたら、「これ、どういう意味?」と聞いておいたほうが良いでしょう。

ASL(R P) Age Sex Location (Race / Picture) 歳、性別、地域(人種・写真)
これは、チャットなどで初めて出会った相手の素性を確認するために使われる略語で、「とりあえず、歳と性別、どこに住んでんのか教えて~」の省略形ですね。 児童をターゲットにする性犯罪者も最初に確認してきますので、この質問がでたら要注意です。 我が家ではASLを聞かれても答えないように約束しています。

BRB Be Right Back すぐもどるね
チャット中に席を離れる際などに

CD9 Code 9 parents are around 危険!親が来た!
「親が現れた~。 そっちもヘンなこと書き込まないでね、見られているから」
同じ意味でこんなのもあります。
MOS Mom Over Shoulder (お母さんが後ろから見てる~)
P911 Parent Emergency 親緊急事態
PIR Parent In Room 室内に親

IDK I don't know 知りません

(L)MIRL (Lets) meet in real life どっかで会えない?

LOL Laugh Out Loud (爆)

MorF Male or Female (あんた男?女?)

Noob Newbie 新入りちゃん

PRON Porn ポルノ
ポルノのOを数字のゼロに変える場合もあります。

また、ゲームの世界では、1=l, 3=E, 4=A, 7=T, $=S, 0=o のように、形の似ている数字をアルファベットに置き換えるleetといわれるスラングも使用されます。 こんな翻訳ツールまで存在します。
Leet Translator

August 07, 2006

オンラインセーフティ、子供のネット利用のお約束10か条

Safekids.comが提唱する、子供のためのSafety Rulesを翻訳してみました。 原文のコピーライトはLarry Magid(ルール7~10)とNational Center for Missing and Exploited Children(ルール1~6)に属しています。 Safekids.comでは学校や警察機関、保護者に対してこのルールをダウンロードして子供たちに配布することを薦めています。 第6項にあるように、この一般ルールに加えて、各家庭で家庭内のルールを作り、子供がアクセスできる範囲、親がモニターする範囲をあらかじめ家族で相談して書きとめておくと良いでしょう。


1. 僕(私)は、お父さんお母さんの許可無く自宅の住所、電話番号、両親の勤め先、学校の名前、場所などの個人の情報を人に教えません。

2. 僕(私)は、ネットで不快に思う内容があった場合すぐにお父さんお母さんに報告します。

3. ネットで知り合った人とは絶対に直接会う約束をしません。 どうしても必要な時は必ずお父さんお母さんに相談し、一緒に付いて来てもらいます。

4. お父さん、お母さんの許可が無い限り、ネットで他人に自分の写真などを絶対に送りません。

5. ネットでいやがらせやいじわるをされたり不快に感じるようなメッセージを送る人がいたら、相手にせずお父さん、お母さんを通してサービスプロバイダに連絡してもらいます。 

6. インターネットの利用ルールについてお父さんお母さんと話し合い、いつ、どれくらいの時間インターネットを使っていいかのルールを決めます。 また、インターネットでアクセスして良いWebサイトについてもルールを決めてそれを守ることを約束します。

7. インターネットのパスワードはお父さんお母さん以外には親友でも教えません。

8. インターネットから何かをダウンロードしたりインストールしたりすると、コンピュータの調子を悪くするだけではなく、家族のプライバシーを漏らしてしまう結果になることがあるので、必ず先にお父さんお母さんに相談します。

9. 僕(私)は、インターネットの良き市民として、人を傷つけるようなことや、法律に反するようなことはしないと約束します。

10. お父さんやお母さんも楽しく利用できるように、身に着けたインターネットやコンピュータの知識は家族で共有します。

* 翻訳版の掲載については、Larry Magid氏の了承を得ています。

(注) 「不快な」とあるのは、原文では「make me feel uncomfortable」とあり、相手から性的な内容など話題にだされた場合などを指している。 アメリカでは子供に対して具体的に説明しにくいようなケースでこのように、「uncomfortable」を使用することがある。 
例:お友達の親でも Unfonfortable にさせるような体に触れ方をする人がいたらハッキリ断って逃げなさい。

August 06, 2006

PTAからみたInternet Safety

アメリカのPTA(Parent and Teacher Association)による、子供のインターネットセイフティのガイドライン。

Internet Safety

NetSmartzの調査では、保護者の95%は子供がチャット中に送信する「親が見てる~」のサイン(暗号)を知らないという。

PTAの推奨するインターネットセイフティについての子供との接し方のガイドライン:

・子供がオンラインでの出来事について良いことも嫌なことも気軽に話し合える環境をつくる。 何かの罰として、インターネットのアクセスを制限するようなことはしない。 (親から隠れてインターネットにアクセスすることを促進してしまう)

・子供が使うコンピュータは、家庭内の公共の空間で画面がみんなから見える位置に設置する。

・子供がアクセスしているサービス、使っているアプリケーションを自分でも使って仕組みを理解する。 わからないところがあったら子供に聞く。

・定期的に子供のオンライン・コンタクト(友達リスト)をチェックして、知らない人がいれば子供に聞く。

・家族の情報がインターネットにどれだけ公開されているか、家族全員の名前を定期的に検索してみる。 ネットを利用した性犯罪者も同じように子供達の情報をネットで検索しているので、どこまでの情報が入手可能か認識しておく。

・アクセスできるサイトを制限したり、モニターするためのツールをインストールし、そのことを子供に伝える。 「親が見ているかもしれない」ということで子供の行動に精神的制限をかける。 ただし、こうしたツールは完璧ではないことを心にとめておく。

・子供とインターネットの使い方について話し合いルールを決めておく。 その中で、親は子供のインターネットでのコミュニケーションをモニタする権利があり、必要があれば制限することができることを子供に合意させておく。

スクリーンタイム配分

夏休みの今、娘達は放っておくと1日遊んでいるので、午前中はスクリーン禁止タイムとして宿題や部屋の掃除、日本語の勉強時間とさせている。 「スクリーンタイム」というのはテレビ、ゲーム、パソコンを含め画面(携帯ゲーム端末を含む)に向かっても良い時間で、その配分は子供達が自分で決めることができる。

この配分だが、今のところこんな感じだ:

長女11歳の場合
・60% PC:メール、チャット、ネットサーフィン、調べもの、ビデオ編集
・20% テレビ(DVR):リアリティショー、ティーン向けアニメ番組(Adult Swim等)
・20% ゲーム:GameCube、NintendoDS

次女8歳の場合
・50% PC:メール、チャット、ゲーム、Youtubeなど
・40% テレビ(DVR):ディズニーチャンネルドラマ、Simpsons等
・10% ゲーム:NintendoDS、GameCubeなど主に友人が来たとき

最近になって、PCの使用時間が増え、家族用パソコンのとりあいになることが多くなってきたため、長女には小学校卒業のお祝いに中古のiBookを与えた、 おかげで一人でゆっくりネットで過ごす時間が増えた様子。 PC取り合いの相手が一人減った次女も、恩恵に預かりPC時間が増えたようだ。 学校のお友達ともオンラインでチャットしていることが多く、聞いてみると時間配分は大体同じか、少しテレビが多いくらいが平均のようだ。

テレビについては、DVRを導入して依頼、リアルタイムで見ることはほとんどなくなり、ほかにやることが無いときにハードディスクに溜まった番組を見るというスタイルが定着している。 我が家でDVRの録画を使いこなしているんのは子供達だけだ。 母親は相変わらず寝室のテレビについたVTRを使用している。

こうしてみると、PC利用時間はゲームでもテレビでも無いことになるが、実際にはコンソールが変わっただけで、パソコンでゲームをしたり、テレビ番組をネットで見たりする時間が増えただけで配分はあまり変わっていないのかもしれない。 ゲームは一人、または姉妹二人でビデオゲームで遊ぶより、オンラインゲームで友達と遊ぶほうが楽しいし、テレビだって、Youtubeなどでネット上から面白い番組を探して見ることを覚えたようだ。

つい最近も、友人から借りた日本のコミックのアニメ版がYoutubeにアップロードされていることを知り全エピソード26話をオンラインで見てしまった。

次回はPCタイムの時間配分をアプリケーションごとに分析してみよう。

Neopets オンラインペット育成型ネットコミュニティ

neopets.jpgNeoPetsは世界3000万人の登録ユーザを誇る巨大ネットコミュニティだ。 ユーザは無料のアカウントを作成し自分のペットを持つことができる。 このペットを育成することが目的で、ペットのエサや服、病気になったときの薬を買うためバーチャル通貨、NeoPointsをさまざまな方法で稼ぐことができる仕組みになっている。
お金を稼ぐ一番単純なのは160種類もあるゲームをしてポイントを嫁せぐこと、だがその方法だと一日に稼げる金額に限度がある。 で、どうするかというと、自分のオンラインショップを作って自分で買ったアイテムを他のユーザに販売したり、Neodaqといわれるバーチャルの市場で株式投資をすることまでできてしまう。 

自分のお店で商品を販売する際にも、各商品の値段の動向などをちゃんと調べて、ユニークな店舗を作らないと誰も来ない。 お店サイトは自分でCSSを編集してオリジナルなものが作れるし、店長のBLOGなんてのまで作れる。 娘に聞いてみたところ「私はお店を始めたばかりだから、安い目玉商品を作らないと。 安く仕入れたアイテムがあるから儲けは無視して格安で売るんだ。」とか、「株は先が読めないのでできるだけバラバラにたくさん買う」な~んて、分散投資でリスクヘッジすることまで考えてる。 

このように完成度が高いつくりになっているため、登録者の年齢層も広く、可愛らしいキャラクタやインターフェイスとは相反して登録者の6割以上が13歳以上だ。 

NeoPetsは現在、日本語、中国語、韓国語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ポルトガル語、オランダ語に翻訳されている。 NeoPetsは広告型のビジネスモデルでマクドナルドとタイアップしてキャラクタグッズをプライズとして販売したり、ゲームの中の世界NeoPiaにマクドナルドの店舗が登場したりする。 2005年の6月には、MTVが買収し同社のティーン向けコンテンツとのタイアップ企画も始まっている。

ゲームだけでなく、商品の仕入れから販売、株式市場の仕組みなどを遊びながら学ぶことができるという教育的要素も多いため、保護者にも受け入れられている。

子供のSNSアクセスを規制する法案が下院を通過

7月26日、米下院は学校や図書館などの公共のコンピュータからMySpaceなどのソシアル・ネットワーキング・サイトにアクセスすることを規制する法案を、賛成410対反対15で通貨させた。 この法案は、共和党のFitzapatrick議員の提出したもので、Deleting Online Predators Act、通称DOPAと呼ばれるもので、米国政府から資金援助を受け取っている学校、図書館について公共コンピュータからSNSサイトへのアクセスを禁止するもの。 こうしたサイトが、児童を狙った性犯罪の温床となっているとして、その被害を未然に防ぐことが目的。

法案では、未成年でも保護者の監督がある場合はこうしたサイトへの規制を解除することができるとしている。 米国図書館協会を初めとする法案に反対するグループの間では、「ソシアルネットワーキング」の定義が曖昧で、研究や調査目的のサイトやサポートグループなど有益なサイトの多くも対象となってしまう可能性があるとして立法化を懸念している。
MySpace.comのユーザはこの法案に反対する署名を集め、嘆願書を提出する動き「Save your space」を始めた。

アメリカではこれまでにも、図書館や学校のコンピュータにたいしてWebアクセス規制を求める動きがあったが、その都度、情報へのアクセスと表現の自由を訴える全米図書館協会の反対を受け連邦レベルでは実現していなかった。 

DOLL WAR

dollwar.jpg先日、下の娘が電話機を片手にパソコンでなにかやっているので覗いてみたら、DOLL WAR という最近ハマっている女の子向け対戦型ネットコミュニティのサイトで、自分の分身であるキャラクタを成長させるために友達とバトルの段取りを相談しているところだった。

ちなみに、最近この「ネットしながら電話(またはSkype)」という状態を良く見かける。 複数でチャットやゲームをしている時に特定の友人とだけウラで打ち合わせしたり、相手を始めてのゲームやコミュニティに誘うときにデュアルでコミュニケーションするらしい。 アメリカでは市内通話は無料だが、電話機を長時間独占されると困るので、最近ではSkypeを使うように言ってある。 娘の友人達もみなSkypeのアカウントを持っているようだ。 とくに下の娘などは自分の携帯をまだ持っていないので、Skypeアカウントが自分のプライマリ電話番号になっている。

DOLL WARというのは、ネット上に持つ自分の分身にいろいろな服やアクセサリを仮想通貨で買い与え、「おしゃれ度」を競うゲームだ。 面白いのは「オシャレ度」は数値で判定されるのではなく、別のリアルの参加者が投票して決められる。 自分も他の参加者同士のバトルにジャッジとして参加することで仮想通貨で少額の報酬を得る。 この報酬を貯めて新しい服やアクセサリを買い、自分の分身のオシャレを磨くわけだ。 

いらなくなった服やアクセサリはオークションで売却することもできる。 自分のプロフィールを編集したり、友達リストを作ったり、メッセージを送ったりできるところは Mixiのようなソーシャルネットワーキングの要素も取り入れられている。