高坂悟郎:
(米)メディアクラフトLLC社長、二人の娘をアメリカ・カリフォルニアで育てながら、子供の教育、生活のなかでのインターネットのあり方について関心を持ち、その実態や環境についての情報を集めています。 連絡先:
kosaka (アットマーク)mediacraftlabs.com

« September 2006 | Main | January 2007 »

November 30, 2006

子供たちの求めているもの

我が家では、新製品のアイデアが見つからないかと、やや不順な動機もあり、子供に自由にネットを利用させている。

最近子供がハマっていて、これは需要がありそうだなと思ったのがビデオ編集だ。
何をやっているかというと、YouTubeにアップロードする 「いたずら書き」を作成するのに使う。

好きなアニメや音楽のプロモーションビデオ、テレビ番組からのクリップを拾ってきて、それに勝手な吹き替えや字幕をつけてYouTubeにアップロードするという遊びが流行っている。

我々の世代には駅のポスターや雑誌の広告の女優さんの顔にヒゲをつけたり、鼻毛をかいて遊んだものだが、彼女たちの感覚では、ビデオに字幕入れてYouTubeにアップするというのがそれにあたる。

最初は人の作品を見てコメントをつけたりするだけだったが、そのうちに自分のオリジナルも作りたくなる。

幸いWindows(次女9歳)にはMovieMaker、Mac(長女12歳)にはiMovieと、ビデオオーサリングソフトはコンピュータにプリインストールされているので、簡単な使い方だけ教えてやったら自分たちでみようみまねでビデオ編集を始めた。

最初のうちは、静止画の紙芝居に音楽と字幕をあわせただけだったが、最近は動画も入れたいという。 しかも、YouTubeにすでにアップロードされている動画を素材にして編集したいという。

これはさすがに難関だった。 YouTubeからのビデオ(FLVファイル)のダウンロード、FLVファイルを編集ソフトで読み込める形式に変換するビデオコンバータツールの使い方をMac、Windowsそれぞれで教えてやったところ、なんとか自分たちでできるようになったが、やり方がスマートじゃないとご不満の様子。

確かにほとんどのパソコン操作がブラウザで完結している彼女たちにとって、「あっちで保存したファイルをこっちで開いて編集」なんている、パソコン上で保存されたファイルの場所や名前を意識しないければいけないような操作はいままでほとんど無かったようだ。

この、
① YouTubeのビデオを含む、動画、写真、音声の素材を選び 
② 簡単なシーン割り、字幕、音声アテができて
③ 再度YouTubeにアップロード

が、全部ブラウザ上で完結したら、いいかも。

*YouTubeにアップされている動画などの著作権、二次使用の問題などについて無視しているわけではありませんが、目くじらたてていると、次の世代の連中の失笑を買うだけなので、それなにり考えて子供に伝えています。 この辺はまた別の機会に。

November 22, 2006

Google の Youtube買収を 12歳の娘から聞いた

しばらく更新をサボっていたので随分前の話になりますが、GoogleがYoutubeを買収してしばらくして、12才の娘から

「Google嫌い! Youtubeをコントロールするから」と聞きました。 
「なんでそんな話知ってるの? 学校で聞いたの?」と聞くと
「Youtube作った人たちからのメッセージのビデオがポストされていたから、Googleに買われたのは知っていたけど、こんなことになるとは思わなかったよ。」
「こんなことって?」
「楽しみにしていたアニメとかがパロディビデオがゴソっと削除されちゃったんだよ。 なんでそんなことするんだろ?」

「でも、それはもともと著作権を侵害している映像だからね。 わかる? そのアニメを作った人はスポンサーからお金を貰ってテレビで放送したり、DVDを売って商売してるんだから、タダで見られちゃたまんないじゃん。 」
「でも Youtubeの時は見逃してたのに」
「Googleになったから、急に削除したわけじゃないと思うよ。 元々ビデオの数が多すぎてポストする人と、それを見てクレームする人の判断に任せていて、Youtube側で1本ずつチェックしていたわけではないからね。 それはGoogleでも同じだけど、これから厳しくなると思って自分で削除した人も多いんじゃない? あと日本のジャスラックとかいう団体が激しく抗議したこともあるらしいけど」
「でもさー、Youtubeで見て初めて日本のアニメを知ってファンになった友達も多いよ。 後でComic買ったりしているから、損にはならないんじゃない?」
「確かにYoutubeによって沢山の人が無料でオタメシできる宣伝効果は高いよね。 そう考えてテレビ局などがビデオをポストしているケースも増えているよね」
「あとさ、テレビのエピソードを丸ごとポストするのはまずいかも知んないけど、子供が作った吹き替えのパロディとか、色んなビデオのシーンを寄せ集めてお話を作っちゃうやつなんかは、オモシロイしいいんじゃない?」
「それだって、著作権侵害には違いないけど、それによって、実際に著作権者がどれくらい損害を受けたかと考えると、たしかに大騒ぎするほどのことでも無いかもね。 人気がある印とも考えられるし」
「あんなの、ポスターや広告の写真にヒゲを書いちゃう落書きとおんなじようなもんじゃんね。」

というわけで、著作権に対して親の立場からもう少ししっかり教育するべきなのかも知れませんが、お友達も含めて中学生の意識はこんな程度のようです。