次に来るのは、twitter でもfacebookでもなく、tumblr?
我が家には今16歳と13歳の娘がいる。子供たちに鉛筆や箸を握る前からマウスを握らせて育ててきた。
小学校にあがる頃にはそれぞれ親のお古ではあるが専用のパソコンがあった。
子供向けゲームに限らず、興味を持つものにはなんでも自由に触れさせ、インターネットがつながると、ネットを自由に利用させた。
コンテンツフィルタリングなどは全く使わず、好きなようにネットを利用させてみた。唯一のお約束は:
家族全員が共通の「パソコンルーム」でのみパソコンを使用すること。全員のデスクは壁向きでいつでも肩越しに何をしているか覗き込める状態で利用すること。
子供たちのネットの利用の仕方が興味深く、ある時友人宅で開かれたパーティーでその話をしていたところ、梅田望夫さんに「是非ブログに記録して公開するべきだ」と言われて作ったのがこのブログである。
というわけで、途中かなりサボっているが、これまで子供たちが利用してきたネットのサイトやサービスはこのブログに記録してきた。
そんな子供たちも今では、二人ともティーンエージャーとなり、ネットとPCは生活にかかせないツールになっている。下の娘はWindowsのデスクトップ(lenovo/Windows7)、上の娘はとMacのデスクトップ(MacPro)、WindowsXPのデスクトップ、Macのラップトップ(iBook)を使っている。その他にネット端末としては、iPhone, iPodTouch, NintendoDS, Wiiなどもある。
上の娘は高校に入った時点で、自室でのLaptop利用を認めた。
娘が3歳と6歳の時にアメリカに引っ越したので、すでに二人とも英語は親より英語は自在に喋るし、ネットリテラシーも親顔負けだ。
そんな状況で、最近下の娘(13歳)のネット利用方法が興味深いので記録しておく。
下の娘は、朝起きてから家を出る直前までPCを使い、午後帰宅してから寝るまで常にネット上でオンラインという状況で、かなりネット依存度が高い。
PC上では、facebookとyahoo メッセンジャーが常時ONになっていて、同じようにネット依存度の高い友達と常に繋がっている。
twitter には全く興味がなくアカウントを作ったことも無い。
Gmailは各種ネットサービスの登録用にいくつかアカウントを持っているが、自分宛メールはほとんどチェックしないし、メール送信もしない。アカウント登録用にメアドを利用した後に受け取るSPAMメールがうざいらしく、すぐにメアドを新たに取り直す。こちらから何かをメールで送っても、「メールで送ったから見ておいて」と別の手段で伝えないと見ようともしない。
「いま、メアドなに?そこに送るからちょっと見てくれる?」とその都度確認しないとメールが届かない。
では、娘はどうやって友達と連絡をとりあうかというと、まずfacebookでオンラインか確認し、オンラインならチャット、オフラインならメッセージ。緊急なら携帯でテキストを送る。特定の友達とはyahoo messagengerでオンラインの友達はそっちが先。それでも連絡がつかなければ電話。親友でもメアドは知らないし、通信手段としてメールは全く使わない。
そんな娘が最近tumblrにハマっている。facebookより面白いという。
tumblrは自分でもかなり初期から使用していたので、娘がどう使っているのか興味があり様子を見ていた。すると、娘のtumblrの使い方は自分とは全く異なることが分かった。
tumblrはマイクロブログサービスで、自分の気になったリンクや、写真、テキストの一部を引用し、それにコメントをする形でエントリーをポストできるサービス。
私の場合はTumblrをWebを見ていて気になった事を自分用にちょっとしたメモがわりに保存しておくのに使っている。Tomblooというfirefoxのプラグインを入れているので、画像でも、テキストの一部でも右クリック一発でtumblrに記録できて、iPhoneや他の端末からでも参照できるのが便利なため、随分前から使用している。
ところが本人の許可を得てじっくり観察してみたら、、娘の使い方は全然違った。
娘にとってtumblrは、twitterでいえば、retweet中心のSNSだ。Tumblrでは、これを"reblog"と呼び、reblogにばコメントを付ける必要はなく、ただ引用するだけの場合も多い。twitterのように、自分のフォローしている人のreblogをタイムラインで表示し、さらにreblogしたりコメントすることが出来る。
娘には現在facebookに396人のfriendsがいる。(ちなみに私は238人)これは、全てリアルに知っている人で、ネット上だけの知り合いからのフレンド申請は承認していないという。
一方、Tumblrでは、124人をフォローし、84人にフォローされている。これはほとんどリアルに知らない人で、facebookと共通のfollower/friendsは少ないという。人数こそfacebookよりすくないが、更新頻度、リロード頻度はfacebookの5~10倍だそうだ。
Tumblrはtwitter同様、承認が要らないため誰でもフォローが可能となっている。娘によれば、多くのfacebookの友達もtumblrをやっているが、あえてfacebookのアカウントとtumblrのアカウントはリンクさせていないという。
facebookが実名でリアルフレンドとのネットワークなのに対して、tumblrはもう少し気軽に本音をつぶやける匿名ネットワークなのだ。
ネットを見ていて、「ちょっとこれ面白い」「こういうの好き」「賛同!」という写真やビデオ、書き込みを気軽に興味を共有するネット上の友人とシェアするのがtumblrだ。自分のfriendsの誰かにとってはoffensiveであるという気遣いも要らない。
同時に、他人が見つけた何かも眺めることができる。ここで、「眺める」というのが重要で、決して、「最後に見たところまで戻って全部見る」ことはしない。その瞬間にフォローしている人が発信している情報だけをリアルタイムに「チラ見」するのだ。
これは、私も更に年上の人にtwitterを説明するときに感じるストレスだが、多くの人ネット初心者が「フォローしている相手のtweetを全部見なければいけない」と思い込みそれが面倒で苦痛なためtwitterを嫌いになってしまう。tumblrでも同様で、「フォローしている=見てくれている」という等式は通用しないのが前提のようだ。
こうした娘のネット利用を見ていると、「リアルな友人との連絡手段」と「趣味を共有するチラ見するだけのネット友人」とのつきあい方で利用するネットサービスを切り分けているのが興味深い。

